ベアテ・シロタ・ゴードン賞
進行中
東京,ウィーン
オーストリア文化フォーラム東京が主催する「ベアテ・シロタ・ゴードン賞」は、日本におけるジェンダー正義の分野におけるプロジェクトを実現するために、オーストリア出身のアーティストに贈られます。この賞は、第二次世界大戦後の日本国憲法第14条と第24条の草案を起草し、女性に対し結婚、家族、社会においての前例のない権利を与えたオーストリア出身のベアテ・シロタ・ゴードン(1923-2012)を記念して、2022年に発足しました。
ベアテ・シロタ・ゴードン賞は、オーストリア人またはオーストリア在住のアーティストの男女平等と女性の権利の分野での功績を称え、日本での新しい芸術・文化プロジェクトの創作に対し、オーストリア文化フォーラム東京が資金援助をするものです。この賞は、毎年3月8日の国際女性デーに授与され、21世紀の文脈における女性の役割とジェンダー平等とを探求する若手アーティストの活動の支援に特に重点を置いています。
2022年の第1回ベアテ・シロタ・ゴードン賞は、オーストリアのアーティスト、マーサ・シュヌーデルのプロジェクト「DO YOU SEE ME NOW」に授与されました。日本の若い協力者の目を通して、現代日本社会における女性の役割、ジェンダー平等の闘い、自己実現の課題を探るドキュメンタリー短編映画が完成しました。
2023年のベアテ・シロタ・ゴードン賞は、ウィーン在住のアーティスト、岡崎エルサのプロジェクト「INTO THE WILD」が受賞しました。神話に登場する日本人女性のシリーズで、日本の神やアイドルの歴史的描写におけるジェンダー表現を、現代写真のレンズを通して追求しています。